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裏側潜入!競馬×武将、相馬野馬追。

この記事は「南相馬市サポーターライティングスクール 大学生版」の活動の一環で作成しています。首都圏の大学生が南相馬のみりょくを取材し、記事や動画にまとめました!ぜひ最後までご覧ください♪ 活動について詳しくはこちらの記事へ→https://minamisoma-city.note.jp/n/nea2e8feb062f


東京の大学生、南相馬と出会う。

5月に福島県南相馬市で行われた「相馬野馬追」。甲冑を着た武将たちが馬に乗って駆け巡る姿は、まるで戦国時代にタイムスリップしたかのよう…本記事では、そんな相馬野馬追の「裏話」をご紹介します!

ところで「裏話」って何!と思いましたか?実は記事を書く私たちは、東京の大学生なんです。19人の大学生サポーターで構成される地方創生プロジェクトの一環で、今回、相馬野馬追を取材して参りました。

インタビュー対象の方は、さまざま。ボランティア参加者の方、観覧者の方、騎馬武者の方…!その中で私たち4人は、相馬野馬追を運営する市役所職員の方々と議員さんにインタビューしました!

実際にお手伝いもしたので、その様子からお伝えしますね。

大学生がお手伝い現場で感じたこと

相馬野馬追は、広い、広い、雲雀ヶ原祭場地で行われます。

2023年までは7月開催でしたが、猛暑対策のため5月開催に変更されました。相馬野馬追執行委員会が取り仕切り、市役所職員が運営しており、ボランティアや派遣スタッフの方も参加します。

現場職員は場内アナウンス、チケットもぎり、座席案内、人流整理、来賓対応などの業務を担当されています。

私たち大学生は、S席を購入した方の入場をお手伝いすることになりました。次から次へとやって来るお客さんを座席にご案内。

今年から創設されたというS席は、最前列でレースを観ることができる特等席で、甲冑競馬が始まる頃には満席となり大盛況。市の職員さんも「設置してよかった」と嬉しそう。

野馬追を楽しむお客さんと直に接することができ、私たちもワクワクが止まりません。

お手伝いの合間に、甲冑競馬の様子の撮影も行いました!

臨場感たっぷり!Instagramにて特別リール公開中

Instagramでは、甲冑競馬の様子を臨場感たっぷりに紹介しております!担当が頑張って作ったので、ぜひ見てください!下記リンクへ!

(リンク)

野馬追をよく知る大人にインタビュー

今回のプロジェクトに際して、私たちの活動に全面的に協力してくれた南相馬市の太田議員にお話を伺いました。

地元の方から見た相馬野馬追の魅力や、南相馬のいいところをぎゅぎゅっと凝縮したここでしか読めない特別インタビューです!

インタビュアー
「本日はよろしくお願いします!」

太田議員
「よろしくお願いします」

ー早速ですが、太田さんの考える相馬野馬追の魅力を教えていただけますか?

太田議員:
「はい。1000年の歴史があるお祭りとして、平安時代に実際に使われていた甲冑あるいはその模造品を用いているところでしょうか。また、そうした装いで行われる甲冑競馬や神旗争奪戦、お行列など多様な見どころがあるのも魅力的です」

ー相馬野馬追は歴史と伝統だけでなく、迫力を感じられる貴重なお祭りであるということですね

今後相馬野馬追はどのような存在になってほしいですか?

太田議員:
「平安時代から現在まで伝統を受け継ぐという形になっているので、今後も引き続きそうした存在であってほしいですね。今年は最年少の3歳から最高齢90歳まで幅広い世代の方が出場されており、お祭りを通して世代を超えた交流が生まれているんです」

ーまさに『全世代』ですね。すごい!

 太田さんご自身にとって、これまでの相馬野馬追に関する思い出や、印象に残ったエピソードなどがあれば教えてください

太田議員:
「幼い頃に、祖母が手作りした陣羽織を着せてもらい、祭場地から自宅まで馬に乗って帰ったのを覚えています。私が陣羽織を着て馬に乗っている姿を見た沿道の人たちが「かわいいね」と声をかけ、写真を撮ってくれたのが思い出です」

ー今回の野馬追を経て、南相馬ってすごく楽しいな、面白いなと思った方がたくさん居たのではないかなと思います。そうした方々や、まだ南相馬に来たことのない方に向けて、街の魅力を教えてください

太田議員:
「南相馬市には北泉海岸という、海水浴やサーフィンが楽しめるスポットがあります。特にサーフィンでは聖地としても有名な場所で、大会も開催されるほどです。また、私は釣りが趣味なのですが、南相馬市の海では1メートル超の大物も釣れるんですよ。ヒラメ、マダイ、カレイなど、常磐ものと呼ばれるこの地域の魚介類は、東京の市場でも高値で取引されるほどの質の高さを誇ります」

ーすごい!私も海産物大好きです!

太田議員:
「歴史ある観光スポットとしては、小高区の浦尻貝塚や鹿島区の古墳群などがあります。市として整備を進めているところです。一方で、震災後は最先端技術を有する企業の進出も目覚ましく、ロケット開発の拠点なども立地しています。歴史と伝統、そして革新的な技術の息吹が感じられるユニークな街、それが南相馬市なのです」

実は帰りにお土産を買おうかと思っています。太田さんオススメの南相馬のお土産があればぜひ教えてください(笑)

太田議員:
「お土産としては、昔は『ひばりのあんもち』などが有名でしたが、今は松月堂の『浮城』や、小高区から原町区に移転した菓詩工房わたなべのケーキやクッキーがおすすめです。私自身もよくお土産として購入しています」

ーありがとうございます!インタビューは以上になります。太田さん、本日は野馬追や南相馬市の魅力について、たくさん教えてくださりありがとうございました。貴重なお話を聞くことができ、凄く楽しかったです

太田議員:
「こちらこそありがとうございました」

何度でも行きたくなる!ここだけの野馬追秘話

実際に行ってみてわかった相馬野馬追の「リアル」。ここからは、観に行ったことがある人もない人も要チェックな内容を抜粋してご紹介します!

①スタートは馬の準備が整ってから

甲冑競馬の特徴の一つともいえる「スタート」の瞬間は見逃さないように要注意!というのも、相馬野馬追の甲冑競馬では通常のレースと違い、馬の準備が整ったら突然スタートの合図が出されるためタイミングが読みにくいのです。目を離すのはもったいない!馬たちがスタート地点に集まり始めたら、しっかり観察しておきましょう。

②放馬にご注意を

会場で何度か見られた光景が「放馬」。放馬とは、暴れた馬が騎馬武者を振り落とし逸走してしまうことです。コース内を自由に駆け回る姿は会場でしか観られません!……が、もしもの場合に備えてコースに近づきすぎるのは控えてください

③馬はトラックに乗って撤収

当日は甲冑を身に着けた武者たちが馬に乗って会場まで向かう「お行列」が行われます。街中を華やかな姿で闊歩する様はまるでタイムスリップしたかのよう。甲冑競馬や神旗争奪戦が行われたあと、出番を終えた馬たちは一頭ずつトラックで運ばれて行きます。

④衝撃の若さ!総大将はなんと10代

総大将をつとめたのは、中村藩主相馬家第33代当主の孫である相馬言胤(としたね)氏。なんと年齢は15歳!私たち大学生からみても衝撃の若さでありながら、堂々とした立ち居振る舞いで更にびっくり。

⑤周辺ホテルは満室!早めの予約を忘れずに

相馬野馬追は南相馬市で最も盛り上がる行事であり、大勢の観光客が訪れます。今年も4,000枚あった当日券が完売するなど大盛況でした。そのため周辺の宿泊施設は満室が続出!私たちも会場から少し離れた場所に宿泊せざるを得ませんでした。ホテルの予約は早いうちから行っておくと安心です!

まとめ

記事は以上になります!裏話はいかがでしたか。リアルで迫力ある相馬野馬追の魅力が少しでも伝わっていたら嬉しいです!

南相馬市は、人がとっても温かく、何度でも行きたくなる、そんな場所です。あなたも一度行ったら虜になること間違いなし!

ぜひ5月の最終土・日・月は、相馬野馬追へお越しくださいね。


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