「南相馬市サポーターライティングスクール」ってどんなことをしているの?インタビュー現場に潜入してみた!
こんにちは!南相馬市サポーターライティングスクール1期生のSHIHOとYOSHIKAです。私たちは、2023年9月~2024年2月の全4回(計7日間)の講義でWEB記事・フリーペーパー誌面制作を経験しました。現在2期生のスクールが開講されており、今回は第2回に行われた南相馬市での現地取材に密着しました。その様子をご紹介します!
南相馬市サポーターライティングスクールとは?
「南相馬市サポーターライティングスクール」は、全国に住む南相馬市サポーターが、市の魅力を発信するために企画・取材から記事制作まで学びながら実践するプログラムです。全4回の講座で構成され、3回は現地開催、1回はオンラインで実施されます。
全4回と聞くと内容は少ないのかと思いきや、1期生として受講した感想は「とても学びの多い講座」です。
各回(オンラインを除く)は1泊2日でみっちり行われ、ライティングに関連する幅広い知識・考え方/撮影演習/SEO対策/校正の方法/SNS発信 などを学びながら現地取材、記事執筆を行い、最終回にはフィードバック/分析、さらに動画制作まで学ぶことができるのです。
ライティングスクール2期は2024年8月末に第1回の講義を開始したのですが、台風の影響で一部のメンバーはオンラインで参加。全国各地から集まったメンバー9名は、今回初めて現地で顔を合わせることができました。
第1回の講義では何をインタビューするのか、どういう記事構成にするのかをすでに検討しており、今回の第2回では実際にインタビューを行い、WEB記事とフリーペーパー誌面の文章を書くフェーズになります。
今回の記事ではその中から、インタビュー取材の様子をレポートしようと思います!
緊張…でも楽しい!ドキドキわくわくのインタビュー
今回2期生は、南相馬の街の魅力を伝えるため、「起業チーム」と「子育てチーム」に分かれ、南相馬に移住した2組のご夫婦にインタビューを行いました。
◆起業チーム◆
起業チームがインタビューに伺ったのは、埼玉県から移住して原町区に「Restaurant MADY(レストラン マディ)」を開業した吉川夫妻。
インタビューはランチ営業が終わったあと、レストラン内で行いました。全員がインタビュー、撮影など色々な役割を経験できるように、あらかじめ質問する項目の分担を決めて順番にインタビューしていきます。
◆子育てチーム◆
子育てチームは原町区で「インテリア原町装美」を営む佐藤さんご家族を取材しました。
今年誕生したお子さんも一緒にお越しいただき、笑顔あふれる写真撮影から開始。取材内容は主に子育てについての支援、病院や習い事など。事前に準備した質問を聞こうという真剣な眼差しでインタビューしていました。
2つのチームが取材している様子に密着していると、1人ずつ順番に質問していく方法・1人がリードして相槌や追加質問はほかの方も参加していく方法、と各チームの工夫が見られました。
2期生のインタビュー後の感想
現地取材後の2期生に感想を聞きました!
「話を弾ませながら取材をすることと、取材時間の管理を同時に行うことがむずかしかった」
「初めてのインタビューで緊張したが、メンバーでフォローしあえて心強かった」
「取材相手がとても話したそうにしていた内容があると取材中に気づいたが、時間が足りず深堀りできなかった」
取材前は緊張しているという声が聞こえてきましたが、取材中は緊張の様子なく熱心に取材していた2期生のみなさん。それでも取材時間が足りなかったという感想が多かったです。インタビュー取材の経験が多い講師のジェンティーレ恵さんに聞いてみると、
「対面でのインタビュー取材は、あらゆる取材のなかでも特に難しいんです。表面上は、会話を楽しみ、自然な流れで興味を掘り下げたいのですが、頭の中では想定質問がこなせているか、記事を書くのに十分な撮れ高はあるか、インタビュー時間が長くなっていないか…頭がパンクしそうになってしまいます。今回はそれをカバーする他のメンバーがいたり、ボイスレコーダーを利用したり、頼れるものは頼ってみんなで協力して取材できたと思います。いつか独り立ちしたときに、今回の経験が生きるといいなと思っています!」とのこと。
私たち1期生も時間が足りなかった、記事に使いたいシーンの写真が撮れていなかった…汗、ということを覚えています。本記事での密着はライティングスクール経験者(笑)ということもあり、前回の取材よりも上手に取材できている自信があります!写真もたくさん撮りました!
前回学んだことを実践!現場での学びも多かった写真撮影
インタビューに加え、WEB記事・フリーペーパー誌面に載せる写真の撮影も重要なポイントの1つです。
そこで現地取材の前、第1回の講義では一眼レフの基本、屋外・屋内などの場面に応じた光の取り方、構図を学びます。マイ一眼レフを持ってきても良いですし、講師の一眼レフをお借りして練習することもできます。もちろん講座の内容はスマートフォン撮影にも活用できます!
そして本番。子育てチームの撮影は大きな窓がある室内での取材でした。取材前の準備では、取材を行う時間から光の入り方を予想したり、ソファと飾ってある絵の位置を調整したり、クッションの色並びを考えたり…。佐藤さん夫妻の服の色とクッションの色が被ってしまい、その場でクッションの配置を変えたり臨機応変に対応する部分もありました。
また、起業チームは本格的な料理の撮影も行いました。取材先の「Restaurant MADY(レストラン マディ)」は少し照明を落とした落ち着いた空間になっているため、照明器具を持ち込んだり、レフ板を使って影をコントロールしたりと難しい撮影になりました。温かい料理はもっと湯気を表現したいな、デザートにはすぐに溶けてしまうジェラートがあるから撮影を急がなくては…など、プロさながらの現場撮影となりました。
現役の編集者・ライターとして活躍されている講師のフォローのもとで、これらの実践的な撮影やインタビューが経験できるなんて、本当に貴重な体験だと改めて感じました。
学んでよかったこと、実践できていること
受講生の中には未経験者もライティング経験者もいましたが、経験の差に関わらず受講して満足しているという感想を聞きました。2期生のライティングスクールはあと2回ありますが、すでに学んだことを実践した人も!
「お仕事でSEO対策のためにGoogleアナリティクスを使用してみた」
「友人のイベントで写真撮影をする際、学んだ内容を取り入れた」
ライティングの学習と実践は、普段のお仕事やプライベートにも役立っているんですね。
おわりに ~1期生としてスクールをふり返ってみて~
「昨年は内容もりもりでついていくのが大変だったのですが、記事になった後も、記事に対する分析があり、とても学びが多かったです。また、スクールが終わったあとは、今回の取材のように、独り立ちして記事を書く機会も下さいました!1回目頑張って走り切って、2回目は全体像が見えて復習のような形で関われたので、1回目にピンと来なかったことも理解できるようになった気がします。願わくばオンライン復習などでまた学べると嬉しいです!」(YOSHIKA)
「充実した受講内容だと感じていましたが、今回密着して改めて学びの多い素敵な講座だと思いました!学んだ直後に実践→振り返りができるので、とても勉強になります。メンバーと意見を出し合い、ほかの方の考え方や視点を見られるのも良い機会です。ライティングスクール、そして南相馬市に携わることができて良かったです!今後もライティング活動を継続していきたいです」(SHIHO)
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「南相馬市サポーターライティングスクール」は、未経験者にもわかりやすく手厚い内容、ライティングやインタビュー経験者でもさらに学びがあり、満足度の高いスクール。今後2期生が制作したWEB記事は11月末に公開予定、フリーペーパーは1月に南相馬市サポーターへ配布される予定です。ぜひ2期生の奮闘をご覧いただければと思います!
ライター:吉川和子、小林志帆